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アメリカでT細胞の研究してる皮膚科医の免疫学講座

コレクチム軟膏の副作用のまとめ

コレクチム軟膏の副作用のまとめ

この記事を読むとコレクチム軟膏の副作用がひと通りわかります。

 

もうコレクチム軟膏って発売され使えるらしいね。今僕はアメリカにいるのでコレクチム軟膏の実際の使用感はわからないですが、複数のエビデンスの高い英語論文から副作用だけをピックアップしてきたので、ご覧ください。

 

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1つ目の論文:第3相試験 

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これは前回のコレクチム軟膏の効能・有効性の記事の時に使用した論文ですね。

 

dr-abeko.hatenablog.com

 

 

そのときは鼻咽頭炎は「アレルギーから」かなぁ、、、なんて記載してましたが、

なんだか違う気がします。

その理由は以下の論文を見てください。

 

 

 

2つ目の論文:手湿疹とコレクチム軟膏

これは日本ではなく、また患者層はアトピーではなく「慢性手湿疹患者」にコレクチム軟膏を塗布した試験です。

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あら、ここでも鼻咽頭炎??アトピー患者じゃないのよね?

手荒れが悪化した人もいる。

CRPとは採血でわかる「炎症のマーカー」

 

なんだかこの論文の副作用はあまり信頼できなさそう。

Postoperative wound infectionって、別に術創部に塗布したわけではないのに…

 

 

 

 

3つ目の論文:第2相試験 『対象患者:子供』コレクチム軟膏副作用

 

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ここにも鼻咽頭炎。

とびひは「皮膚細菌感染症」なので、皮膚の免疫下げる薬剤で出現するのはわかるが、

じんましん、汗疹、皮膚乳頭腫は感染症ではないので、なぜ生じたかは不明。

関係性もわかりません。

こどもの典型的な皮膚疾患なので、薬剤とは関係ないかもしれないです。

 

 

 

 

最後の論文:コレクチム軟膏の長期間塗布による副作用

 

この論文はいいですね。

今までの論文は8週から24週くらいの論文ですが、

こちらは長期間塗布(56週)による試験なので、

参考になりますね。

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全期間による全体の副作用成績としては、

特に変な副作用はないですね。しいて言うなら『胃腸炎』かな。

外用と胃腸炎に関係性はなにので、冬にやった試験なのかもしれませんね。

 

 

 

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塗ったところに生じた副作用ですね。

 

塗ったところの刺激感も少なそう2%!

ちなみに0.1%プロトピック軟膏の刺激感(疼痛/灼熱感)は23%

 

 

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ポイント1:これ、冬だな。

やっぱり、これ、絶対に冬にやった試験だよね。「インフルエンザ」ってwww。

「胃腸炎」はウイルス性胃腸炎で「ノロウイルス」「ロタウイルス」かな?笑

 

ちなみに、単純ヘルペス、口唇ヘルペス、カポジ水痘様発疹はすべて「単純ヘルペス感染症」です。皮疹の出現する場所が異なるだけで、基本的には同じものです。

 

なので、単純ヘルペスが再活性化しやすくなるのかな、という印象です。

アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚バリアが弱いから単純ヘルペスを持ってる人も多いのかもしれない。

 

 ポイント2:皮膚薄くならないのか

ステロイドの副作用の皮膚の菲薄化(薄くなること)は記載がない。

もともと副作用に含まれていない可能性もある。

なぜなら、対象が大人のアトピー性皮膚炎患者であるため、

長期間ステロイド塗布されている患者さんかもしれない。

 

一概に皮膚うすくなりません、とはまだ言えない。

でも期待しちゃう。

 

ポイント3:鼻咽頭炎は一体なぜ出現するのか?

アトピー性皮膚炎の患者さんの「喘息」「アレルギー性鼻炎」によるものかな?

 

なぜなら、添付文書には記載がないからです。

添付文書にないということは、この薬剤に関連した副作用ではない、ということと解釈します。

もしかしたら、かゆみの評価を正確にするために、

「抗ヒスタミン内服」をストップしていたのかもしれませんね。

 

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見づらいので、URLをこちらに置いておきます。ご参考あれ。

www.kegg.jp

 

 まとめ:

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・鼻咽頭炎の出現(理由、不明)

・皮膚感染症にはかかりやすくなる

 (にきび、とびひ、ヘルペスなど)→ステロイド軟こうと同程度

・塗布時の刺激感は2%と非常に低い。(プロトピック軟膏は23%)

 

 

他の治療法については下記のブログを参考にしてみてください。

dr-abeko.hatenablog.com

 

 

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