アトピーの ”痒いところに手が届く薬” 「ネモリズマブ」が発売間近!!
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デュピクセントに代わる新世代の薬「ネモリズマブ」
今日の記事は、
『発売前の新しいアトピー性皮膚炎用の薬とその効果について伝えたい。』
新薬が出ると聞いて、になる方や、
アトピーの痒みの原因について知りたい、
今も注射薬やってるけど、効果が薄れてきた、
そんな方はは見ていってください。
特に今回は「かゆみ」についてです。
痒みってつらいですよね。
夜寝てるときに掻いてしまって、
朝粉だらけに血だらけ。
そんな強い痒みの味方で発売されるそうです。
一緒に勉強していきましょう。
*本記事は3分で読み終えることができます。
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1.アトピー性皮膚炎用の新薬とは?
今日お伝えしたい薬は「ネモリズマブ」というものです。
「聞いたことないよ!」
そりゃ、そうです。2020年6月現在、まだ発売されてませんから。
一般名が「ネモリズマブ」という生物学的製剤で
デュピクセントの次の新世代注射製剤です。
商品名はこれから発表になると思います。
現在治験段階のため、承認されていませんが、
今年か来年にはマルホから発売されると思われます。
商品名はその時に発表されるでしょう。
2.ネモリズマブとは?
ネモリズマブとは抗IL-31抗体製剤のことです。
そして、IL-31は痒みの原因のうちの1つです。
ネモリズマブはデュピルマブ(デュピクセント®)同様、注射製剤であり、中等度以上のアトピー性皮膚炎用の治療薬で申請しています。
またアトピー性皮膚炎と並行して
「結節性痒疹」という原因不明の痒みを伴う結節の病気に対して、
ネモリズマブの承認を申請しています。
アトピーと結節性痒疹の特徴といえば、
強い痒みなのです。
そう、この新薬は『かゆみに特化』しているのです。
3.ネモリズマブの特徴とその効果は?
先ほどお伝えしたように、
ネモリズマブは痒みに特化し、
痒みを著しく抑えることが可能な薬剤です。
アトピー性皮膚炎の患者に対するネモリズマブの治験効果について、
New England Journal of Medicine(NEJM)から論文が発表されました。
内容は
「アトピー性皮膚炎患者に対するネモリズマブ(抗IL-31抗体)の効果」
です。
出典元はこちら
Ruzicka T, Hanifin JM, Furue M, et al. Anti-Interleukin-31 Receptor A Antibody for Atopic Dermatitis. N Engl J Med. 2017;376(9):826‐835. doi:10.1056/NEJMoa1606490
この論文の治験の患者層をご覧ください!!!
この大きな論文に「Asia」ではなく、「Japan」ってすごいです。
4.ネモリズマブ投与後の結果は?
結果は『ネモリズマブはかゆみを著減させる』
この上のグラフは『12週後のかゆみのスコアの改善率』です。
4週に1回の投与なので3回目投与ですね。
IL-31を投与した群はいずれも、改善している。
→痒みスコアは50%前後改善する。
経時的変化のグラフ
このグラフでわかることは
4週に1回の注射であるが、
1週目よりも2週目、
2週目よりも3週目の方が改善している。
→効果はしっかり4週間持続しそうである。
プラセボ群も効果がある
→アトピーの痒みは一部心因性
まとめ
・抗IL-31抗体による痒みに特化した注射薬
・約50%も痒みが減る
・4週に1回投与か
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最後まで読んでくださってありがとうございます。
薬が承認されたら、また更新しますね。
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最近Dr. Abekoが書いたnoteの記事です
6月はLGBTQ月間です。知ってました?
その理由を書いてみました。
LGBTQ関連に理解のある方どうぞ。