薄毛 AGAにはザガーロが効く理由
「お父さんもお爺ちゃんもハゲてて、最近、髪が薄くなってきたなぁ。。。
テレビのCMでやっていたAGAの薬を飲もうか迷ってます。本当に効くんですか?いつから効き始めるの?効いてなかったら、いつやめればいいの?」
おじいちゃんも髪が薄かったな
そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
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ザガーロは効果があるのかを知りたい。
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いつからザガーロの効果が出るかを知りたい。また反対に、いつから効果がストップしてしまうのか知りたい。
僕は日本では皮膚科医として働いていましたが、現在ではアメリカで皮膚免疫学を研究しています。
薄毛についてはとても関心があり、調べてみると興味深い内容が多いです。
男性型脱毛(AGA)は今はいい薬も発売され、その中でもザガーロが一番効果があると言われています。
その根拠の論文があったので、今回一部ご紹介したいと思います。
他の論文にも、
- どういうタイプの薄毛(M字、後頭部)に効果があるのか
- 何歳から始めた方がいいか
- 併用するには何の外用薬がいいのか
などのAGAに関連した論文が沢山あり、
今後共有できたらいいなと思います。
では、ザガーロの効果についての疑問にお答えいたします。
※3分ほどで読み終える記事です。3分後には自分の薄毛に対する治療計画が立てられるようになると思います。
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1. ザガーロは効果があるのかを知りたい。
■ザガーロは効果がある。
ザガーロは毛量を増やす効果があります。
そして毛の密度も濃くなります。
その根拠となる論文が以下のグラフである。
■ザガーロを内服した方が毛量が増える根拠
このグラフは、
ザガーロ内服前と比較して、
薄毛部分の直径1インチ(2.54㎝)の円の面積中に、
毛が何本増えたかを測定したグラフである。
このグラフによると、ザガーロで毛量が増える理由は以下の通りである。
①:内服開始から3か月で直径2.54cm(1インチ)の円に82.3本の平均毛量の増加を認めているから(密度が濃くなるから)
②:内服していない群ではマイナスであるから(毛量が減り続けている)
③:日本で発売しているザガーロがdutasteride 0.5㎎ であるから
引用したグラフの論文はこちらです。
Gubelin Harcha W, Barboza Martínez J, Tsai TF, et al. A randomized, active- and placebo-controlled study of the efficacy and safety of different doses of dutasteride versus placebo and finasteride in the treatment of male subjects with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 2014;70(3):489‐498.e3. doi:10.1016/j.jaad.2013.10.049
■この論文の信頼性は?
この理由の信頼性の高さの理由は、論文の信頼度が高いからである。
・2020年6月5日現在でのGoogle scholarでの引用数も99件である
・患者数が917人と規模が大きい。
・J Am Acad Dermatol自体エビデンスの高い論文
さらに、日本人にとってはこのデータが良質なのは
・アジア人のデータであること(50-60%がアジア人)
■ 結論
ザガーロには薄毛を改善する効果がある。
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2. ザガーロを内服後いつから効果が出始めて、効果判定するのはいつがいい?
■ザガーロの効果が出るのはいつか知りたい。
ザガーロの効果が出始める期間を知りたい。
なぜなら、自費診療は値段が高いからである。
必要のない内服を続けることで、
『時間とお金を浪費』することになる。
効果はどれくらいで始まるのか、
またどれくらい内服して中止か継続かを判断(効果判定)するべきか。
■ ザガーロの効果が表れるのは
主に3か月で効果が出ることが証明されている。
■ザガーロが3か月で効果が出始める根拠
先ほどのグラフをさらに深読みしていきましょう。
ザガーロ 0.5㎎内服した群の左と右のグラフを比べてみましょう。
内服から3か月目の毛量の増加本数と
内服から6か月目の毛量の増加本数に
差がないのが、わかりますか?
この論文では1、2か月のデータはないが、
ザガーロの効果が出現するのは
平均3か月であると推測できる。
理由は6か月と差がないために、
3か月目にザガーロの効果は
プラトーに達すると予測できるからである。
一方で、6か月内服したが、
ザガーロによる改善がストップする場合が多い。
もし6か月目で効果に満足がいかないなら、
追加で他の治療法をトライすることを勧める。
■注意事項
ここで注意が必要なのは、このデータは平均値である。
全員が全員、3か月で効果が
ストップしたわけではない。
大半の人が3か月で定常状態になっただけである。
中には1か月で効果が出た人もいれば、
6か月で効果が出た人もいるだろう。
あくまでも参考値であるが、
少なくとも3か月以内でやめるのは早すぎる、ということは言うまでもない。
■結論 まとめ
・最低でも3か月は内服しよう。
・6か月で効果がストップするため、効果が足りない場合は他の治療法の追加も検討してみましょう。
■感想
薄毛対策は早め早めが大事なんです。
このページを見てる人は
まだ迷っている人だと思います。
この瞬間にも刻一刻と進んでいる
薄毛には、早めの治療介入が必要です。
まずは悩む前に
まず3か月はじめてみて、
続けられそうなら、6か月続けましょう。
そのあとやめるか続けるかを検討することをお勧めします。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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